マンション総合保険の見直しをするときに知っておきたい3つのポイント

こんにちは。保険相談センター 編集部です。

マンション総合保険はシンプルな商品ではなく、さまざまなオプションが選択できるので、何を補償するかに幅があります。

しかし居住者が出し合って集めている管理費から保険料を拠出しているため、ムダな補償は付けない・補償にムラが出ないように、と補償内容は慎重に決めなければなりません。

私どものところへは、マンション総合保険の見直しについて下記のような声が届きます。

現在お願いしている管理会社から、何パターンかマンション総合保険の見積もりをもらったが、結局違いがわからないまま契約してしまった。保険会社や内容が違うように見えるが、それぞれの違いについて説明してほしい。
管理会社が提示してくる保険の内容で契約している。更新を迎え、今回は保険料が大幅に値上がりするというが、どうにかならないか?

保険の代理店から話を聞いてはいるものの、納得がいかないまま契約しているケースを多く見受けます。

補償内容の詳細については他のページで記述していますので、ここではマンション総合保険を全体的に見直すときに、どんな点に注意したらよいかを見ていきます。

マンション総合保険の見直しポイント①-補償内容の適正化

マンション総合保険の見直しポイント①-補償内容の適正化

まず確認しなければならないのは、そのマンションにとってどのような補償内容が必要かです。

火災保険の契約や見直しのときには、

「補償がこんなに充実してます!」

「これこそ保険料が一番安い保険です!」

といった言葉に気をひかれます。

しかし火災保険でいちばん重要なのは、「契約する保険の補償内容が適正か?」というところにあります。

特に管理費を抑えようと安さに執着してしまうと、狭い補償範囲であったり補償の薄い保険を契約しがちです。

実際に被災したときに十分な補償が受けられなかったり、そもそも補償の対象外となる可能性が出てきます。

マンションで被害が発生した時にしっかり補償される保険に入っておきたいですよね。

しかし「水災の補償を良くしたけど、ここ10年くらい洪水や大雨などの水害には見舞われてない」なんてことになると保険料がムダに思えてきてしまいます。

災害はいつ起きるかわからないとはいえ、何年も被害がないと保険をかけている意味がよくわからないですよね。

そういった補償の漏れや保険料のムダを少しでも抑えるためには、まず自分のマンションのことをよく知ることが重要です。

たとえばマンションの立地を見て、どの補償が必要かを考えます。

必要な補償の調べ方

国土交通省や各自治体のホームページにはハザードマップが掲載されており、災害発生時にどれくらいの被害が起きるのかを調べることができます。

ハザードマップを見ると、調べる地域の特徴によって

  • ここ標高が低いから、水没しやすく洪水のときには何mくらいの浸水が見込まれる
  • 活断層が近いから、地震の被害を受けやすい。震度6弱以上の地震が30年内に何%の確率で起きる
  • といった情報を得られます。

    たとえば洪水のときに2mくらいの浸水が見込まれる場合、おおよそ建物の1階部分が床上浸水し、水没する危険があると推測できます。

    浸水した場合には、共用部分の床や壁が泥水で汚れたり、中にソファなどがあれば使えなくなったり流されてしまうことが想定されますので、クリーニングや中の物の購入費が被害の金額と考えられます。

    逆に浸水の予想が0.5m以下であれば、自分のマンションでは床上浸水することはないだろうと考えられるケースもあります。

    水災補償を付帯するか外すかを検討する際に、被害が想定されるかやどれくらいの被害になりそうかを考えることで、より具体的な指標になります。

    また保険会社ではより詳しいハザードマップを作成できる可能性もありますので、保険の代理店へ問い合わせることで詳細情報を教えてもらえることもあります。

    加入している保険の内容を明示することで、補償内容がその地域のマンションにかけるべきか確認してもらえたり、アドバイスを貰えます。

    あとでかけておけば良かったと後悔するよりは、事前に保険を検討しておくことに損はないはずです。

    自然災害以外の補償見直し

    自然災害以外の部分の補償を考える際には、マンションの内部環境やその他の状況を考慮する必要もあるかと思います。

    たとえば冬の寒さが厳しい地域では、給排水管が破裂するなどの事故が起きやすいと想定されます。

    そのような地域に建っているマンションであれば、水濡れ補償や個人賠償責任保険、水濡れ原因調査費用特約の付帯を検討したほうがよいと言えます。

    また居住者の中に小さな子供をもつ世帯が多い場合は、遊んでいるときに建物を傷つけてしまうことも多いかと思います。

    そのような場合には、原因がわかる、わからないにかかわらず補償を受けられるように、破損の補償と個人賠償責任保険を付帯しておくべきです。

    また盗難が多い地域であれば、もちろん盗難補償の付帯がおすすめです。

    起きやすい災害に関しては、契約している火災保険の内容で補償されるかしっかり確認をすることが必要です。

    マンション総合保険の見直しポイント②-割引・保険会社による違い

    マンション総合保険の見直しポイント②-割引・保険会社による違い

    共用部分が対象となるマンション総合保険では、保険会社に独自の割引制度があったり、保険会社ごとに保険料自体が異なる
    、といった違いがあります。

    まず割引制度についてですが、地震保険には各社共通で建築年による割引や、耐震性能による割引があります。

    火災保険には共通の割引はなく、保険会社が独自で用意している場合があります。

    たとえば管理組合がやっているリスク対策がしっかりしているほど、保険料を割り引いてくれる保険会社があります。

    また保険会社による補償内容の違いにも注意が必要です。

    水災が補償の対象となっていても、補償が損害額の30%とされているなど縮小されていることもあります。

    縮小せずに実際の被害額を補償する保険を用意している保険会社もあります。

    補償額を同じように30%に縮小していても、保険料が違うこともあります。

    複数の保険会社に問い合わせてみると、補償内容や保険料の見比べもできます。

    同じ保険代理店が複数の保険会社を取り扱っていることもありますので、その場合はその代理店で見積もりから見比べまで依頼することができます。

    マンション総合保険の見直しポイント③-契約条件

    マンション総合保険の見直しポイント③-契約条件

    多くの場合、マンション総合保険は1年~5年の期間で契約します。

    1年で契約するよりは、長期間の契約にすることで保険料は割り引かれます。

    また長期間で契約するメリットとして、保険料が値上がりしても契約期間中は影響を受けません。

    なので契約期間はできる限り長い方がおすすめ
    です。

    また保険料の払込方法として、一括払いと分割払いがありますが、分割払いにした場合は分割割増がつくため、合計保険料が高くなります。

    なので一括での支払いがおすすめですが、一括払いの場合は他の保険会社に切り替えるときなど、解約を考えたときに注意が必要です。

    解約の際には保険料が返還されますが、保険会社の手数料が引かれるため、払い済みの保険料がそのまま戻ってくるわけではないからです。

    補償内容の見直しは基本的にいつでもできます

    火災保険の契約は、最大で5年の長期契約を結ぶことができます。

    長期間の契約を結んでも、契約期間の途中で補償内容を見直し・変更したり、別の保険会社に切り替えることは可能です

    「火災保険が使えそうな事故があったから、その日から内容を変えてほしい」といったことは流石にできません。

    日にちをさかのぼっての変更はできないのですが、そうでなければいつでも変更はできるものなのです。

    また解約の場合は、いつ解約すれば一番損をしないか、保険がなくなる期間がないか、確認する必要があります。

    今お願いしている代理店が新しい保険会社を扱っている場合でしたら、代理店の方にお願いすれば良いですが、他の代理店に切り替える場合は双方の案内をよく聞いて慎重に行う必要があります。

    マンション総合保険の見直しをする際は十分な時間を

    理事長や管理組合役員になった方でなければ、マンション総合保険の内容がどうなっているのか気にすることもないでしょう。

    しかしマンション総合保険の補償内容がどうなっているか確認することはとても重要です。

    実際に保険対象の事故が発生した場合は、共用部分の保険対応を管理組合が行うことになりますので、保険の内容については日頃から理解しておくことも必要です。

    保険の対象だと思っていたものが、契約時に外したものだったので補償を受けられなかった、といった保険の漏れをなくすことはもちろんです。

    他にもいらない補償なのにずっと付けていた、といった場合ですとムダな保険料を支払っていることになりますし、提案されている保険会社以外を検討したことがなければ、同じ内容の保険を安く契約する機会を逃すことになってしまいます。

    保険の漏れや保険料のムダを無くすためには、1年に1度保険についての勉強会を開くといった、定期的なマンション総合保険の見直しをおすすめします

    その際には保険代理店へ、マンション総合保険に詳しい人に立ち会ってもらえるようお願いし、しっかりと時間を取りましょう。

    十分な時間を取らないと、マンション総合保険の案内も十分に聞けず、気になるところを相談できない可能性があります。

    またできれば契約前のご検討は、保険が満期を迎える2ヶ月前くらいには始めましょう

    保険の割引を適用するためにマンション管理の実態調査をする期間や、契約の内容について協議するための時間が必要になることもあるので、2週間前や1ヶ月前からの検討では手遅れになります。

    この記事でご案内した3つのポイントを確認し、十分に時間を取った上で、納得のいく保険契約ができれば安心です。


    マンション総合保険についてお悩みの方へ

     

    次のようなことでお悩みではありませんか?
      

    ・マンション総合保険の更新保険料が高い
    ・現在保険を加入している管理会社では不安がある
    ・積立金不足があるので、なるべく節約したい
    ・どんなマンション総合保険に加入すればいいのか分からない

      
    もしも、マンション総合保険についてお悩みのことがあれば、どんなことでも構いませんので、お気軽にご相談下さい。